VPNとは?(2)
VPNは、インターネット上で仮想的な専用線を実現する技術でしたね。
VPNを実現するためには、主に2つの技術が使われます。
「トンネリング」と「暗号化」ですね。
■トンネリング
これは、送受信するデータをカプセル化する技術です。
A —-> VPN1 —(Internet)—> VPN2 —-> B
例えば、上記の「VPN1」と「VPN2」の間に仮想のトンネルのようなものを作ってAとBの通信を、そのトンネルの中を通らせるようなイメージです。
これは以前、説明したSSHの例がわかりやすいかもしれません。
上記で言うと、VPN1とVPN2の間に、SSHという通信でトンネルが作られるので、そのSSHというトンネルの中を、カプセル化されたHTTPやSMTP通信が通るわけですね。
VPNの種類によって、どんな手段でカプセル化をするかは変わってきます。
■暗号化
トンネリング(カプセル化)だけでは、実は中身を解析すれば盗聴が可能です。
それを防ぐために、VPNでは、同時に暗号化も利用されます。
中身のデータを暗号化してしまうことで、もし内容をみられても、大丈夫なようにします。
上記の例では、SSHをVPNの例に取りましたが、当然SSHでは暗号化されたセッション(トンネル)の中を通ってやりとりされるために、盗聴などの危険も防ぐことができます。
次回は、インターネットVPNといえば、ほぼ標準的に使われている「IPSec」についてお話しますね。