Windowsに深刻な脆弱性!ゼロデイ攻撃が現実に?
2005年末に、Windowsに深刻なセキュリティホールが発見されましたね。
■XPなど複数のWindows OSに深刻な脆弱性、“0-day exploit”も登場
Windowsが画像を表示するためのメタファイル”.wmf”の処理に問題があるため、不正なプログラムが実行されてしまう脆弱性です。
今回の脆弱性は何が深刻かというと、
・修正パッチが出ていない(2006/1/5現在)
・XPを含む全てのWindowsが対象
・Webで画像(WMF形式)を見たり、メールでプレビューするだけでウイルスなどに感染してしまう
といった点ですね。
出現当初は、Webサイトに脆弱性を突くwmf形式のファイルが埋め込まれているケースが多かったようです。
でも、今年になって「Happy New Year」というメールで、脆弱性を狙う画像が出回っているようですね。
■Windowsの脆弱性を突く新しい画像ファイルが出現,メールで送られてくる場合も
とりあえず、Microsoftからパッチが提供されるまでは、あんまり怪しいサイトには近づかないようにすること、そして怪しいメールはプレビューしないことが一番です。
また、Microsoft以外から「非公式」のパッチが公開されているので、こちらを適用するのも一つの手です。(ただし完全に自己責任ですが)
■Windowsのパッチ未公開セキュリティ・ホールをふさぐ“非公式パッチ”が公開
また、Windows画像とFaxビューア(Shimgvw.dll)の登録を無効にする方法でも防ぐことができます。
方法はこちらです。
1. 「スタート」→「ファイル名を指定して実行」をクリック
2. regsvr32 -u %windir%?system32?shimgvw.dll と入力し、OKをクリック
これで無効となりますが、無効にしたことでもし問題が発生したら
以下の方法でもとに戻してください。
1. 「スタート」→「ファイル名を指定して実行」をクリック
2. regsvr32 %windir%?system32?shimgvw.dll と入力し、OKをクリック
現状では、こういったちょっと面倒な方法や、怪しいサイト、メールを見ないといった対策しか取れないのが現状です。
出回っている画像であれば、アンチウイルスソフトで検出もできますが、新種のものが出てきたときには検出できないと思いますので、あんまり過信はできないですね。
ちなみにこちらのサイトで、実際に被害に遭ってしまった方の日記が載っています。
http://kikuz0u.x0.com/td/?date=20051228#p01
くれぐれも気をつけてくださいね。