ウイルス対策ソフトはフリーでもいいの?
よく、ウイルス対策ソフトはフリーでも問題ないんでしょ?という声を聞きます。
確かに雑誌などで、ウイルス検出率の比較をしている特集をたまに見かけますけど、有償のソフトとフリーのソフトでは、ウイルスの検出率にほとんど大差ない場合がほとんどです。
ですので、ウイルスの検出率を重視してソフトを決定する場合、フリーのソフトでも十分、製品版に対抗できるものもあります。
フリーのものでは、BitDefenderやAVGなどが有名ですね。
注意しなければいけないのは、ウイルス対策ソフトは、自動アップデートというものがあります。
つまり、第三者が作ったファイルが勝手にシステムにコピーされることになるので、その都度、不具合やバグの可能性が発生するということです。
実際、2005年の4月にトレンドマイクロがパターンのアップデートによるシステム障害を起こしましたよね。
■トレンドマイクロ、ウイルス対策ソフトの更新ファイルに不具合
また今年のあたまにマカフィーでも似たような問題がありました。
■マカフィーのセキュリティ対策サービスでCPU使用率が100%に
3大ソフトのもう一つ、シマンテックでも同様の問題が発生する可能性は十分ありますよね。
ちゃんとしたテストセンターを持っている企業でさえ、このような不具合を起こしてしまうということは、フリーのソフトが起こさないという保証は全くないわけです。
最悪、パターンファイルの更新によってシステムがクラッシュしたり、不正なコードが含まれていた場合には、フリーの場合あくまでも自己責任となってしまいます。
また、現在の技術では100%ウイルスを防ぐことは不可能ですので、感染してしまった場合のサポートなどを求めるのであればやはり有償版を利用すべきでしょうね。
業務でも使わないPCで、重要なデータも入っていない場合であれば、自分で設定ができる人であれば無理して有償のものを使う必要はないと思います。
ただし、最近はスパイウェアやフィッシングなど、ウイルス対策だけでは全てを防げないので、そちらの対策もしっかり行って下さいね。
自分ではよくわからない方は、多少懐が痛んでも、有償のソフトを使うことをオススメします。