Winnyが全面禁止?
みなさんはほとんど全ての方が、インターネットサービスプロバイダ(ISP)と契約をして、インターネットを利用していると思います。
ユーザが送受信したメールや、閲覧したWebの内容は、必ずそのユーザが契約したISPの回線を通りますよね?
ということは、ISP会社の人達がその気になれば、ユーザがどんなメールを送っているのか、そしてどんなWebを閲覧しているのかが簡単にわかってしまうということです。
でも、そういったユーザを守るために、通信事業者はユーザの通信の中身を見てはいけないという法律があるんです。
だから、これまでISPでは、ユーザがどんな通信をしていようと、特別なケースを除いては通信を規制してはいけないという大原則がありました。
でも2006年3月に、ISPぷららネットワークスは、今話題のファイル交換ソフトであるWinnyの通信を全面的に禁止するという発表をしました。
■ぷららバックボーンにおける「Winny」の通信規制について
これまでも、実はウイルスチェックや迷惑メールフィルタなどをISPが提供することはありましたが、これらは既に悪質なものとわかっていて、しかもISP契約時にちゃんとユーザの同意を取っていますよね。
ソフトそのものは悪質でないWinnyの通信を遮断するということは、ISP業界内でも結構革命的なものとして扱われているようです。
ユーザが自由に利用できないと言って反発がありそうですが、悪意のあるユーザの増加で、これまでユーザがお金を払えば好きなように回線を利用できた時代は終わりに近づいているのかもしれませんね。