ステルス型のスパイウェアとは?
最新のスパイウェアでは、rootkitの技術が利用されている場合があります。
rootkitとは、コンピュータにバックドアをしかけた上で、ばれないように隠蔽する機能を持っています。
rootkit自体は、システム管理などにも利用されたりする場合もありますのでそれ自体が悪いものとは言い切れません。
でも、rootkitはハッカー・クラッカーにされることが多いため、どうしてもマルウェアとしての印象は免れないようです。
そのrootkitですが、システムやソフトウェアの目を逃れることを目的としているため、スパイウェア自身がこのrootkitの機能を持つことでスパイウェアの存在を隠すことが出来ます。
もともとスパイウェア自体はコンピュータの中に隠れて仕事をしますが、そのお手伝いをするのがrootkitということになりますね。
そのrootkitの技術を利用したスパイウェアは「ステルス型スパイウェア」と呼ばれています。
ステルスとは軍事目的などで、レーダーに映らないようにする技術です。
スパイウェアがこういう機能を実装することで、レーダーであるウイルス対策製品や、スパイウェア対策製品にも見つからない可能性が出てくるわけです。
今後はそういう対策製品をそのまま信用するのではなく、自分自身でスパイウェアに関する情報収集を収集する姿勢が重要になってくると思われますね。