暴露ウイルスは発見できない?
Winny経由で感染を広げる「Antinny」系のウイルス、いわゆる「暴露ウイルス」は相変わらず、情報漏えいを引き起こしています。
Winnyネットワークに一回広まったファイルは、取り除くがほぼ不可能と言われていますので、暴露ウイルスの根絶もとても難しいものであると言えますね。
この暴露ウイルスのやっかいな点は、ウイルス対策ソフトで発見できない可能性が高いということです。
ウイルス対策ソフトは、誰かがウイルス感染して、その検体をユーザからもらうことで、そのウイルスに対するパターンファイルつまりワクチンを作ります。
だから感染力が強いウイルスほど、早くワクチンができるわけです。
でも、暴露ウイルスはあまりにも亜種(オリジナルを改変したもの)が次から次へと作成されています。
そのため、一つ一つのウイルス(亜種)に感染しているユーザは、非常に少ないのが現状です。
しかも、PC初心者ユーザが感染していると、感染していても気付かないことが多々あります。
そのようなわけで、Winnyネットワークには、パターンファイル(ワクチン)の存在しない暴露ウイルスが、うようよいることになります。
このようなウイルスに感染するのを避けるには、やはりWinnyを利用しないことが一番です。
また、感染時にはパターンファイルが存在しなかったとしても、あとから作られている場合もありますので、定期的にパターンファイルを最新にするようにしましょう。
または、オンラインウイルスチェックなんかも有効です。
体験版や、パソコン購入時にインストールされていたものをそのまま使っているような場合が一番危ないので、気をつけましょうね。