感染するとGoogleマップで自分の場所が?
「SMALL」というウイルスの亜種に感染すると、外部からアクセス可能なバックドアが仕掛けられてしまいます。
そのバックドアとは、感染端末がWebサーバとなってしまい、外部の攻撃者がWebアクセスによって、ウイルス感染した端末にアクセスできるようになります。
あなたが感染すると、誰かがブラウザであなたのPCにアクセスして、自由に情報を参照したり、操ったりすることができるということです。
そして、ウイルスはさらに、感染端末のIPアドレスから推測できる場所をGoogleマップ上で表示するリンクを用意します。
IPアドレスだけで正確な情報を把握することは難しいですが、どの国かということは最低限わかりますし、その地域性を考慮した攻撃を仕掛けることもできるでしょう。
地域性を考慮した攻撃とは、例えば、感染した地域が日本であれば、日本の銀行のWebサイトに見せかけたフィッシングサイトに誘導するといったことも出来そうです。
またこの「SMALL」というウイルスは、最近のスパムの傾向と同じく、緊急性の高いニュースを装ったメールを送信します。
基本的に英語のメールなのですが、添付やURLのリンクは決してクリックしないようにしましょう。
Googleマップはとても便利なサービスですが、悪用する側にとっても便利なサービスとなってしまっているのですね。