加速化するマルウェアビジネス?
マルウェアの数がここ最近異常に増えていると、どこのセキュリティベンダーも、口を揃えて言っています。
特に2008年は、前年比で500%増えるだろうとも言われています。
では、なぜウイルス・スパイウェアが増えているのか?
一言で理由を説明すると、
「マルウェアビジネスがますます一般的になってきている」
からです。
インターネットの裏の世界にちょっと詳しくなれば、マルウェア作成ツールなんかが簡単に手に入ります。
マルウェア作成ツールと、数百万件のメールアドレスをセットにしたいわゆる「スターターキット」が2万円で手に入る次代です。
メールサーバの脆弱性を発見して、それに対する攻撃コードなども数万円で手に入るとのことです。
また、マルウェア自体をアフィリエイト販売できたり、1つのPCに感染させるといくらかの収入を得ることのできるアルバイトのような仕事もあります。
マルウェアビジネスが年々成熟してきて、今までは高額だったツールも価格破壊が起きて、その結果非常に入手しやすくなってきています。
その分、そのツールを使って攻撃を行おうとする輩が出てきて、どんどんマルウェアを作ってばらまいているという状況なんですね。
マルウェアツールの販売、またはそれを利用し攻撃をすることで利益を得るといったビジネスの土壌が出来上がっていますので、今後この流れはしばらく続くだろうと言われています。
そういった状況を踏まえ、くれぐれも、対策は怠らないようにしましょうね。