便利で危険な ActiveX
ActiveXとは、Webブラウザ上で何らかのプログラムを動かす技術です。
厳密に言うと、ActiveXという名前はそれらの技術全体を指すものなので、よくActiveXと省略されるのは「ActiveXコントロール」のことを指していることが多いですね。
ちなみにActiveXコントロールは、ブラウザでダウンロードした後にプログラムを実行する技術です。
音声や動画を表示させたり、ゲームに利用されたり、Windows Updateも、ActiveXで実行されます。
また、ウイルス対策ベンダーのオンラインウイルスチェックにもActiveXが使われてたりしますね。
このようにActiveXはとても便利な機能なんですが、実は色々なところで悪用されています。
よくある事例は、まずウイルスですね。
ウイルス感染ファイルをWebサイトに置いておき、ブラウザでそのページを開いただけで感染してしまうケースです。
また、これまたよくあるのが、アダルトサイトなどを見ただけで、ActiveXコントロールがダウンロードされて、プロバイダの接続設定が書き換えられてしまう、といったケースです。
ユーザが自分で実行した意識はなく勝手に書き換えられて、後でダイヤルQ2から請求がきてしまうといった事例が山ほど報告されていますので、特に男性の皆様、気をつけてくださいね(^^;
ちなみに、ActiveXはMicrosoftが開発した技術ということで、実行できるブラウザは基本的にはInternet Explorerだけです。
Internet ExplorerでActiveXを無効にする方法は以下に載っていますので参考にしてください。
■ Internet Explorer のアクティブ コンテンツを無効にする方法
怪しいサイトはActiveXを無効にしてから見るようにしましょうね(^^;
尚、WindowsXPを利用していて、SP2のパッチが適用されている場合は、デフォルトでActiveXが実行されないようになってます。
でも、ActiveXを使ったサービスを利用したい時もあるので、そのときは下記のサイトを参考にしてください。
■Internet Explorer で “ActiveX コントロールが必要な可能性があります” メッセージが表示された場合の対処方法
Internet Explorerに特に思い入れ(?)がない場合は、FirefoxやOperaなど、その他のブラウザを利用することもオススメします。
ただし、これらのブラウザはActiveXが利用できないため、インターネットに存在するWebサイトの中にはちゃんと表示されないページがあります。
また、Internet Explorerで最適化されたページなどは、表示が崩れたりすることもあります。
そういった場合にだけ、Internet Explorerを利用するという方法が良いかもしれませんね。
参考までに、以下のページにある無料オンラインスキャンはActiveXを利用しています。