P2Pの危険性 (1)
Napster, Gnutella, WinMX, Winnyなどは「P2Pソフト」や、「ファイル交換ソフト」等と言われています。
まず、これらのソフトが利用している「P2Pモデル」というものについて簡単に説明しますね。
P2Pモデルの対極に位置するものは、「クライアントサーバモデル」という考え方です。
Webサーバとブラウザを例に取ると、ブラウザが「クライアント=お客様」
そして、Webサーバが「サーバ=サービス提供者」となりますね。
具体的には、ブラウザでWebページの表示を「要求」すると、サーバがその結果をブラウザに「提供」します。
つまり、クライアントというお客様と、サービス提供者であるサーバがそれぞれ別の役割を持っているわけですね。
これに対して、P2Pは「Peer to Peer」の略で、Peerとは「対等」を意味しています。
例えば、ファイル交換という名前からもわかるように、AさんがBさんからファイルをもらうこともできますし、BさんがAさんから逆にもらうこともできるわけです。
クライアントサーバモデルでは、通常サーバ側に負荷がかかりますが、P2Pではその処理を複数のPCで分散することが出来ることがメリットとされています。
また、誰とやり取りをしているのかが、わかりづらい仕組みであったために、音楽ファイル、映像ファイルの不正コピーファイルの交換に主に利用されてますね。
音楽業界や映画業界側は、こぞってこのP2Pソフトのおかげで売り上げが落ちたと主張してます。
そして、1〜2年前から、著作権を侵害したとして、WinMXやWinnyのユーザが逮捕されたり、Winnyの開発者が逮捕されるという事態も発生しています。
さすがに、社会的にそういう風潮となってきたので、以前のようにあからさまに不正に音楽をGETしよう、というような雑誌やサイトは少なくなってきたようです。
でも、現在でもP2Pソフトは多くの人が利用しています。そして色々な問題が起こっています。
次回は、このP2Pソフトを利用する場合の危険性、問題についてお話します。