ウイルスの定義とは?
コンピューターウイルスという言葉は誰でも聞いたことがあると思いますけど、「ウイルスって何?」って考えた場合、多くの人は、悪いやつが作った悪質なプログラムだと漠然と思いますよね?
現在はその認識で間違いではないんですけど、ウイルスの厳密な定義(狭義のウイルス)を考えた場合、昔、Fred Cohenという方が発表した以下の定義が正式なものとされています。
『他のプログラムやファイルを改変し感染することで、自身を複製するプログラム』
なんか、日本語が難しいですね(笑
簡単に言うと、PC上のプログラムの内容を勝手に変更したり、自分自身をコピー(複製)する動きをするプログラムがウイルスなんです。
ここに悪質かどうかの定義はありません。
いくら悪質なプログラムだとしても、他のプログラムを書き換えたり、複製を行わないプログラムは、厳密に言うとウイルスではないんですね。
その狭義のウイルスの定義に当てはめると、トロイの木馬、ワーム、スパイウェアなど、現在ウイルスだと言われているプログラムは、実はウイルスとは呼べません。
ただ、従来の意味はそうなんですが、広義のウイルスの意味を考えた場合、「ユーザの意図しない動きをする悪質なプログラム」は全てウイルスであると考えられています。
昔には考えられなかったくらい多くの人がインターネットを利用する時代ですから、ウイルスの定義というものも時代とともに変わってきたんですね。
ちなみに、一般的なウイルスの動作は、「感染」、「潜伏」、「発病」の3段階といわれています。
「感染」は、ウイルスがユーザーに実行されて複製されること。
「潜伏」はただじっと活動を待っている状態。そして最終的に、
「発病」して活動(破壊活動など)を開始します。
いまやアンチウイルスのソフトがなければ、ウイルス 感染を逃れることはとても難しい時代になってしまいましたね。
ただ、アンチウイルスソフトをインストールしたからといって100%感染しないと安心してはいけません。
メールやWebにある、よくわからないファイルは、うかつに開かないのが一番です。
みなさんも気をつけてくださいね。