スパイウェアって何?
今日はスパイウェアについてお話してみたいと思います。
前回、解説したトロイの木馬とこのスパイウェア、実はとてもよく似ているんです。
でも、基本的にトロイの木馬はウイルスですが、スパイウェアはウイルスではありません。
主な違いは何かというと、ウイルスの場合は他のコンピュータに感染したり、作者が不明だったりします。
その点、スパイウェアはちゃんとした会社が提供したりするものも多く、他のコンピューターに感染もしなかったりする場合がほとんどです。
ふだん皆さんが何の疑問も持たず使っているソフトがスパイウェアだったりします。
そういう性質上、これまではウイルス対策ソフトはスパイウェアは検出しませんでした。
だって、合法的なソフトウェアなのに勝手に見つけて削除しちゃったら、そのソフトを提供している会社や作成者からクレームを受けかねないからです。
スパイウェアの中にも色々ありまして、それほど害がないものだったらユーザのWebサイトの履歴などを収集してマーケティングに役立てたりする程度です。
でも、悪質なものだと、キーボード操作の履歴を保存するキーロガーのようなものもあります。
なんか上の説明を聞いても、「何かいまいちウイルスとの違いがはっきりしないな〜」って思うかもれません。
そうなんです、スパイウェアはとってもはっきりしないソフトなんです。
ウイルスのようでいて、ウイルスじゃない、それでいてウイルスよりも悪質な場合がある、という何ともやっかりな代物です。
スパイウェア対策用ソフトというものもあるんですが、最近のウイルス対策ソフトでもこのスパイウェアを検出するようになっています。
でも、ウイルスと違って、ソフト会社によっては、あるスパイウェアを検出したり、しなかったりと対応がまちまちです。
これは各社のポリシーとして何をスパイウェアと定義しているかがバラバラだからなんです。
ちなみに、スパイウェア対策のフリーソフトとしては以下のものが有名です。
それ以外に有効なのは、パーソナルファイアウォールで、外部への通信時に警告してくれるように設定するのも有効な手段です。
その場合、自分は何も操作してないのに、いきなり警告画面があがってきたらスパイウェアが何かの情報を送ろうとしているのかもしれませんので、気をつけてくださいね。