フォレンジックとは?
「フォレンジック」ってあんまり聞きなれない言葉だと思いますが、最近コンピュータの世界では、「コンピューター・フォレンジック」という言葉が聞かれます。
フォレンジック(forensic)を辞書で見てみると、「法廷の」とか、「科学捜査の」といった意味が出てきます。
「コンピュータフォレンジック」とは、実は日本語でちゃんとした訳はないのですが、
『不正アクセスなどで訴訟になった場合に、法廷で証拠となるものを調査するための取り組み』
とでも覚えておいてください。最近は、単にフォレンジックといわれることが多いです。
不正アクセスの現場を調べて、犯人を見つけ出すと考えれば簡単ですね。
フォレンジックを行うためには、犯罪の証拠となるものを残すために、ネットワークを流れるデータを保存したり、コンピュータ上の情報を記録・分析する必要があります。
ただそういうことが出来るツールはとても高価で、数百万から数千万する場合もあります。
なので、情報漏えいを気にする企業などでは、もっと対象をしぼって、例えば送受信されたメールだけは全て証拠として残しておく、などといった対策が取られたりもします。
最近は、フォレンジックツールに対抗して、不正アクセスの痕跡を消すアンチフォレンジックツールも出てきているようです。
フォレンジックについては、今日(4/1)から施行される「個人情報保護法」の影響を受けて今後さらに注目が高まってきそうですね。