VPNとは?(1)
インターネットは、たくさんのユーザが一緒になって利用します。
つまり、皆さんがインターネット上に流すデータは、他の人にも見られてしまう可能性があるんですね。
セキュリティを意識せず、インターネットで通信をすると、盗聴、改ざん、不正アクセスなどの被害にあってしまいます。
だから、Webサイトで取引をする場合なんかには、SSLといったように暗号化をしなければならないんです。
この「インターネット」に対して、「専用線」というものがあります。
これは例えば、ある会社の拠点間で、専用の回線を引くことで、その会社の人しか使えない回線となります。
この場合、データを第三者に盗聴される危険性もぐっと減ります。
ただしこのような回線は、インターネットを利用する料金に比べて格段に高く、なかなか導入しづらいものでもあります。
また、拠点が複数あるような場合には、拠点の数だけ専用線が必要になるので、とてもコストがかかってしまいます。
このような状況を打開するのが、「VPN (Virtual Private Network)」と呼ばれる技術です。
専用線では、物理的にインターネットじゃない回線を用意するわけですが、VPNでは、インターネット上で、まるで専用線のような環境を作り出す技術です。
「インターネットVPN」とも呼ばれますね。
VPNを実現するためには色々な技術がありますが、一般的には以下の2つの技術が使われます。
■ トンネリング
■ 暗号化
次回は、これらについてもう少し詳しく見て行きたいと思います。