電子透かしとは?
画像や音楽ファイルが広く使われるようになってきて、デジタルコンテンツの不正コピーが問題になってきているのはみなさんもご存知だと思います。
こうした不正コピーによる著作権保護を目的とした技術で、「電子透かし」というものがあります。
透かしというと、真っ先にお札に入ってるものを連想しますよね。
まさにそれと同じでデジタルコンテンツのコピーをを防止するために電子透かしが使われます。
ただ、お札の透かしとは違って、電子透かしには、人に気付かれないための工夫がされています。
実際にはデータを少し改変するわけですけど、その結果として画像が乱れたり、音楽にノイズが入ってしまうと、せっかくのコンテンツが台無しになってしまいますよね。
だから、電子透かしを組み込んでも、それを見る人が気付かない程度であることは重要です。
それから、勝手に透かしを除去されても困ってしまうので、第三者がコンテンツに影響を与えないで取り除くことができないこも重要な点となります。
この電子透かしですが、従来は上記のように著作権保護のため、MP3などの音楽ファイル販売などでも利用されてましたが、最近になって実はフィッシング詐欺対策にも利用されてます。
■NTTコムウェア,電子透かしで偽サイトを見破るフィッシング対策システムを開発
電子透かしの情報と、本物のWebページの情報を組み合わせて、本物のサイトかどうかを判断することができるようです。
電子透かし自体は古くからある技術ですけど、このように過去の優れた技術を新しい脅威に対して生かすのは良いことですね。