ステガノグラフィとは?
「電子透かし」は、デジタルコンテンツの不正コピー防止のために、データに「透かし」の情報を埋め込むことでしたね。
この電子透かしの技術を、秘密の情報を隠すために使おうというのが、ステガノグラフィです。
例えば、秘密の情報をインターネット経由で誰かとやり取りしたいんだけど、メール等で送ると盗聴の危険性もあるから、なんとかして他人にわからないようにして送りたい。
こういった目的で、画像データ等の中身に、情報を隠蔽します。
PGPなどの暗号化ソフトを使ってもいいわけですが、暗号化されているデータはそれが暗号データだということはわかりますので、より第三者が見て不自然に思えないような方法といえますね。
例えば盗聴者が、メールで画像にステガノグラフィで埋め込んだ情報のやり取りを見ても、はたから見て単に写真を送ってるようにしか見えないわけですよね。
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「ステガノグラフィ」と「電子透かし」との違いで一番大きい点は何でしょう?
ステガノグラフィは埋め込んだ情報自体がメインなのに対して、電子透かしはもとのデータがメインなんですね。
そしてステガノグラフィの目的は秘密情報をやりとりすること、電子透かしの目的は、データの著作権を保護することという違いもあります。
ステガノグラフィを使って情報を隠すことが出来るソフトは以下のようなものがありますので、興味ある方は試してみてください。
ちなみに、ステガノグラフィで埋め込まれた情報をWebページの画像として公開しても、ほとんど気付かれることがないでしょう。
従って、こういう方法を使って秘密情報、個人情報などが漏れてしまう危険性というのも考えておかないといけません。