リモートアクセスツール(RAT)とは?
物理的に離れたPCを、ネットワーク経由でリモートから操作することのできるツールを総称して、リモートアクセスツール(RAT)と呼びます。
RATの動作としては、あらかじめ離れた場所にあるPCに、RATをインストールして、常駐プログラムとして動作させておきます。
こちらが接続を受け付けるRATのサーバプログラムとなります。
そして自分のPCには、RATのクライアントプログラムをインストールして、離れたPC(サーバ)のIPアドレスを指定して、接続をします。
そうすると、サーバ側のモニタの画面などが自分のPC上に表示されて、好きなように操作することができるんですね。
基本的にRATは、自宅から会社のPCを操作したり、システム管理のために使ったりするちゃんとした正規のソフトウェアなんですけど、使い方によっては危険なツールですよね。
また、はじめからハッキング目的で作られたRATなどもあります。そういったRATはバックドアツールとも呼ばれますね。
古くから有名なRATには、「Back Orifice 2000」や「NetBus」といったツールがあります。
こういった悪質な目的を持ったツールで有名なものはウイルス対策ソフトでも見つかります。
でも、正規の企業などで販売しているRAT機能を持つソフトなどは、ウイルス対策ソフトでは見つからないケースがほとんどですので、これらを悪用されると危険ですね。
また、最近は、ボットやスパイウェアがどんどんこういった機能を使ってバックドアを仕掛けているため、知らない間にインストールされていないかどうかも気をつける必要があります。
また、決して自分でRATを悪用しないようにしてくださいね (^^;