POSレジ、ATMもウイルス感染する?
銀行のATMや、スーパーのレジで使われているPOSの端末は、みなさんよく目にしますよね。
あれって、実はほとんどWindowsで動いてるって知ってました?
「Windows XP Embedded」といわれる組み込み機器用のWindowsなんですが、その中身はほぼ Windows XPと一緒です。
XPと中身が一緒ということは、OSの脆弱性なども実は同じ脆弱性があったりするんです。
つまり脆弱性を狙うウイルスが発生した場合、POSやATM機器がウイルスやワームに攻撃されてしまうということが起こっちゃうんですね。
実際に、2003年のMSブラスター(Nachi)のウイルスが流行した際、アメリカのある会社のATMがウイルス感染したという報道がありました。
普通、銀行などのネットワークは、普通のインターネット回線とは切り離された環境ではあるんですけど、ネットワークに繋がっていればウイルス感染する可能性は高まります。
たとえば、作業員の持ち込みPCが感染していた場合などが一番危険性が高いですね。
また、銀行のようにセキュリティの高いシステムと違って、POSレジなどは、結構インターネットと平気で繋がったりもしてますのでますます危険です。
昔はATM、POSレジ等はいちいち専用のOSなどを開発していたんですが、コスト削減のため、いままで独自開発してきたものが、今後はますますWindowsのOSが使われていくと思います。
それと同時に便利さを追求するため、家電も含めていろいろな機器がネットワークに繋がってきます。
その際、便利さだけに目を奪われないで、セキュリティ的に気をつける部分はないかを、自分でもよく考える必要がありますね。