スパムメールはどこから来る?
世界中に溢れているスパムメールですが、一体どこから配信されているのか考えたことはありますか?
2005年10月〜12月にウイルス/スパム対策会社のソフォスが発表したスパム配信国のワースト5は以下の通りです。
1. アメリカ 24.5%
2. 中国 22.3%
3. 韓国 9.7%
4. フランス 5.0%
5. カナダ 3.0%
ちなみに、日本は10位(2.0%)です。
実はこれまではアメリカが圧倒的にスパムの配信量が多く、次は韓国という図式だったんですが、ここに来てアメリカ、韓国の割合が減って、中国が台頭してきましたね。
ところで、このスパムの配信割合なんですけど、あくまでも、スパムの送信元の国の比率であって、その国に届くスパムの数ではありません。
また、スパムを配信するスパマーが多い国の比率でもありません。
実際のスパマーは、アメリカや中国にある、セキュリティ設定の甘いサーバや、ボットに感染したPCを踏み台としてスパムを送信しているんです。
スパマー自身は、例え自分のいる国にスパムを送信できるマシンがなくてもインターネットを使って、世界中のマシンを操ることができるわけですね。
だから、このスパム配信国の順位を裏返すと、スパムの踏み台とされるセキュリティ対策がされていないマシンがたくさんある国の順位とも言えます。
アメリカではスパムの法規制が多少なりとも進んできましたので、まだIT発展途上で人口が多い中国が、近い将来スパム配信国一位になるかもしれませんね。