日本版SOX法とは?
SOX法って聞いたことありますか?
もともとはアメリカで、企業の会計不祥事を防ぐために作られた法律で、2001年のエンロンの不正会計疑惑が発端だと言われています。
「すべての財務諸表を人の手を介することなく自動的に生成しよう」という目的から、「内部統制」という考え方が生まれました。
「内部統制」を行うには、社内の業務を全てシステム化して、全ての業務プロセスをITで管理することが求められました。
でも、そのためにはこれまで個々人のノウハウなどに頼っていた業務をシステムで一元的に管理しなければいけないので、今ある情報システムを経理システムと連動させたりする大変な作業が必要になってきます。
大変な作業ですが、結果的に、企業の透明性も増し、しっかりと情報を管理することが個人情報の保護にもつながると言われていますね。
さて、このSOX法は、2002年にアメリカで誕生しましたが、これを日本にも持ってこようとしている、「日本版SOX法」といわれるものですね。
現在は試案の段階で、2008年には施行される予定みたいです。
「内部統制」というキーワードはアメリカでのSOX法と同様に盛り込まれるようなので、今後は日本版SOX法に対応するための企業の動きが活発化してくると思います。
では、みなさんの会社での業務にどういう影響があるかというと、やはり自分の利用しているPCが厳しく管理されると思います。
PCにOSのパッチやウイルスのパターンファイルが適用されているかだけではなく、メールやWebの履歴なども全て記録に残されることが予想されますね。
2008年以降は会社で私用メールは書けなくなるかもしれないですね。