WEPはセキュリティが弱い?
以前の記事で、無線LAN利用時にWEPなどセキュリティ設定をしていないと、通信を簡単に盗聴されてしまう危険があることを書きました。
この記事中に、WEPなどの設定をしていれば大丈夫、といった内容がありましたが、それに対して以下のような意見を頂きました。
「無線LANで使われているWEPは簡単にクラックされると聞きました。本当に安全なんですか?」
おっしゃる通りですね(^^
WEPは確かにクラックされやすいです。
ですので、最近のアクセスポイント(ルーター)には標準でついているWPAやWPA2といった、WEPより暗号鍵が長く、強力な暗号化方式を利用する方が良いでしょう。
ただ、少し古い機器の場合、WPAが利用できないことも多々あります。
そんなとき、
「WEPはクラックされるから、設定してもしなくても同じ」
と考えるのは、よくないです。
よく例えに使われる話ですが、ドアに鍵をかけても、熟練の泥棒なら鍵を空けて侵入することはできます。
でも、鍵をかけないよりは、鍵をかけた方が泥棒に入られる危険性は格段に減りますよね。
そういう意味でWEPの暗号化は最低でもするべきです。
尚、WPA2では、AESという鍵長の長い暗号鍵を使っていますので、WEPよりはかなり安全です。
また、WPAでも鍵が変わらないタイプのものと、動的に変化するタイプの方式がありますので、アクセスポイント側で設定が可能であれば、動的のものを選択するほうがより安全だと思います。
WPAについてもっと知りたい方は → WPAとは?