SPITとは?
IP電話の普及とともに聞かれるようになった「SPIT」って何でしょうか?
簡単にいうと、「電話版スパムメール」です。
実際「SPIT」とは、「SPAM over IP Telephony」の略で、直訳すると「IP電話上のスパム」ですね。
スパムメールは、大量のメールアドレスに対して、同じ広告メールを送信することで、メールへの返信や、メール内のサイトにアクセスさせることを目的としています。
これに対してSPITは、多くのIP電話ユーザに対して、同じ音声メッセージをばらまく行為です。
その音声の内容としては、例えば、「至急ご連絡ください!」のようなメッセージを残しておいて、有料サービスに電話させたり、フィッシング詐欺のようにID・パスワードを答えさせたりします。
このSPITですが、対策はなかなか難しいようです。
例えば、迷惑(スパム)メールの場合は、メールの本文の内容をもとにスパムかどうかを判別する方法が、技術的に確立してきています。
でも、音声をフィルタリングするというのは、なかなか難しいみたいですね。
ただし、メールと違い、IP電話は仕組み上大量のメッセージを一斉に流すことが難しいみたいです。
また、メッセージを流している時間に接続元をつきとめられたりする可能性が高いので、現状ではあまり脅威ではないという意見もあります。
ただし、今後悪用する技術も発達してくるでしょうし、IP電話を利用している方はSPITの存在をしっかりと意識しておきましょうね。