フォールス・ポジティブとは?
「フォールス・ポジティブ(false positive)」とは、日本語でいうと、「誤検出」という言葉が該当します。
この言葉が最近最もよく使われるのは、スパムフィルタ製品やサービスです。
スパムメール対策の際、スパムじゃないメールをスパムメールと誤って判定してしまうことを「フォールス・ポジティブ」と呼んでいます。
この、フォールスポジティブ、何が困るかというと、正常なメールがスパム用フォルダに入ってしまったり削除されてしまって、重要なメールが届かないことがあることです。
プライベートなメールならまだしも、ビジネス上重要なメールが迷惑メール判定されたことにより損害を被る可能性もあるわけですね。
従って、フォールスポジティブが発生するようなスパム対策製品を使っている場合、絶対にメールを失くしたくないという方は、スパム判定基準のルールを甘くしたり、迷惑メールフォルダを毎日チェックしたりするといった対策が必要です。
また、フォールスポジティブとは逆に、「フォールス・ネガティブ(false negative)」という言葉があります。
これは、「検出漏れ」と同義ですね。
同じくスパム対策製品での話をすると、スパムメールなのに、ちゃんと発見してくれない場合をフォールスネガティブと呼びます。
これは重要なメールがなくならない代わりに、あまりにもフォールスネガティブが多いと、スパム対策の意味がなくなってしまうことが問題だと思います。
このフォールスポジティブとフォールスネガティブは、スパム以外でも使われますが、場面によって、それぞれの重要性が違います。
例えば、ウイルス対策などでは、フォールスネガティブ(検出漏れ)が一度でも発生してしまうと、ウイルス感染という大変なことになってしまいます。
逆に、フォールスポジティブがあったとしても、安全性は保たれるわけです。
(当然正常なファイルが消されることは困りますが・・・)
セキュリティ製品を選定するときに、このフォールスポジティブ・ネガティブをちょっと気にしてみるのも良いかもしれません。