pump-and-dump とは?
「pump-and-dump」とは、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、株価操作を目的としたスパムメールのことを指します。
株価についての偽情報をメールで流して、ある銘柄の株価を一時的に吊り上げます。
スパマーは、株価上昇が上昇したところを見計らって、高値で売り抜け利益を得ると言う悪質な手口ですね。
不幸にもこのpump-and-dumpのターゲットとなった企業の株は、一時的に上がった後、急落してしまいますので、かなりのダメージを受けることになります。
また、この手のpump-and-dumpスパムは、画像スパムであることが多く、スパム対策ソフトで画像に対策ができているものは少ないため、すり抜けが多く発生しているみたいです。
日本ではまだこの手口は流行していないので、あまり見たことのある人は少ないと思いますが、アメリカでは実に全スパムのうち15%はこのpump-and-dumpであると言われています。
実際に大儲けしている例も数多くあるようで、去年捕まったアメリカの夫婦は、このPump-and-dumpを利用することで100万ドルの利益を得たみたいです。
「この企業の株は買い!」偽情報のスパムで100万ドル儲けた夫婦が告発される
こういった成功例があるために、マネをしようとする犯罪者が後を絶たないわけですね。
最近はボットネット等を使ったスパム送信も一般化してきて、Pump-and-dump を防ぐ手段もなかなか難しい状況ですので、しばらくはこの状況は続くと思われます。
日本ではほとんど発見されていないと思いますが、もし「ここの株を買え」なんていうpump-on-dumpのメールを見ても、決して信頼できる相手以外の情報を信じないようにしましょうね。