Cookieはなぜスパイウェアとして検出されるの?
以前にも取り上げましたが、Cookieのお話を再度しますね。
Spybotや、Ad-Awareといったスパイウェア対策ソフトや、最近の総合セキュリティソフトで、「スパイウェアを発見しました!」というメッセージが出てきて、びっくりして見るとそれが、Tracking Cookie(トラッキングクッキー)だったということはないですか?
ひどい時にはこのTracking Cookieというものが数十個もスパイウェアとして検出され、自分のパソコンがスパイウェアに感染しているとして、ショックを受けている方も多いかもしれません。
ただ、このTracking Cookieですが、基本的にはそれほど問題がないことがほとんどですので、過度に神経質になる必要はありません。
Cookieを簡単に説明しますと、例えばあるショッピングサイトなどでユーザ名やパスワードなどを入力した場合に、再度そのショッピングサイトに訪れた時に、ブラウザがそれを覚えていることがありますよね?
あのように、一旦訪れたサイトに関する情報をブラウザが覚えておくことが出来る機能がCookieといいます。
Cookieを使って、サイトに訪問した回数やサイトを最後に訪れた日などもブラウザに覚えさせておくことができ、次回Webサイトにアクセスした時にその情報をWebサーバに送ることで、ユーザの情報をサーバ側で利用することが出来ます。
基本的には、ユーザの利便性を図るために利用されるのがクッキーなのですが、Cookie内にあまりにもたくさんの情報が含まれていたり、有効期限が異常に長かったり(通常Cookieは期限が過ぎると消滅します)するものは、スパイウェア対策ソフトが「怪しい」と判断し、Tracking Cookieとして削除を促してきます。
こういったTracking Cookieは、消してしまっても利便性以外は、特に問題はありませんので、さくさく消しちゃいましょう。
ただ、ブラウザに覚えさせたパスワードを控えていない時には困りますので、そこは気をつけてくださいね。
また、スパイウェア対策ソフトなどで検出されるCookie以外でも、あまり長期間Cookieをブラウザに保存しておくのは、セキュリティ上よろしくないので、定期的に削除することをお勧めします。
Vectorでクッキーで検索すると結構いろいろ出てきますので、自分にあったソフトを使ってみると良いと思います。
とりあえず、スパイウェアがたくさん検出されてもCookieだった場合には、それほど気にしすぎることはないということです。用心は大事ですが。