Android マルウェアの具体的な動作と対策は?
こちらの記事でAndroidに感染するマルウェアが激増していると紹介しましたが、具体的にマルウェアがどんな動作をするのか、その代表的な例を挙げてみたいと思います。
1. プライバシー情報を勝手に送信する
このスパイウェア的な動作が一番多く、そしてAndroidユーザにとって困ることではないでしょうか。
- 感染したAndroid端末の電話番号、メールアドレス
- 電話帳にある番号、メールアドレス
- メール内容
- 通話記録、通話を録音したデータ
- GPSログ
等々、マルウェアによって動作は異なるものの、これらのプライバシー情報を、利用者が気づかないうちにネット上のサーバーに送信します。
様々なマルウェアが存在しますが、こういった情報を知らずに送信するという性質を持つものが一番多く存在します。
2. トロイの木馬として動作
PCのマルウェアでもメジャーなトロイの木馬としてバックドアを仕掛けることで、リモート攻撃者からのコマンドを受け取り、Androidのバックグラウンドで様々な動作をします。
たとえば海外の番号にSMSを送ったり、上記のようなプライベート情報を送信したりします。
また、他のアプリをインストールしたりするような動作も確認されています。
とにかく色々なマルウェアが確認されていますので、挙動をあげればキリがないのですが、大きくは上記の2通りの動きになると思います。
では、Androidユーザーはどうやって自分の身を守れば良いのかというと基本は以下の2つの対策となります。
- ウイルス対策アプリのインストール
- 信頼できるアプリ以外はインストールしない
1のウイルス対策アプリは、現状膨大な量のマルウェアが存在するため、100%ではありません。
でも、「ドアに鍵をかけても空き巣対策は100%じゃないから、ドアには鍵はつけないよ」という人はいませんよね?
100%でなくても、最低限ドアの鍵くらいの有効性はありますので、必ずインストールするようにしましょう。
2については、信頼できるアプリかどうかを、ネットで検索したり口コミを探したりして確認をしてからインストールするようにしましょう。
最低限この2つを守っておけば、「ある程度は」安心しても良いと思いますよ。
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